博士前期課程1年の宮川祥子さんが産業・組織心理学会第38回大会にて優秀学会発表賞を受賞

博士前期課程1年の宮川祥子さんが、2023年9月2日・3日に開催された産業・組織心理学会第38回大会で優秀学会発表賞を受賞しました。
この賞は年次大会において優れた研究成果を発表した若手研究者に授与されます。

「日本の労働者における個人-組織適合と職務態度およびウェルビーイングの関連」
〇宮川祥子・伊藤大幸

労働者のウェルビーイングを予測すると考えられる要因に、労働者とその人が属する職場組織の適合性を指す『個人-組織適合』という概念があります。本研究では、872名のフルタイム労働者を対象とした調査を行い、個人-組織適合を複数の観点から定量化することで、ウェルビーイングや離職意図といったアウトカムの予測精度を向上しうることを明らかにしました。また、ウェルビーイングや職務態度の向上には、挑戦的環境、規範意識、多様性・働き方への配慮などに関する志向性の適合が特に重要な役割を果たすことが示されました。本研究の知見は、求職者の企業選びや組織の人事配置において個人-組織適合を多面的に評価することの重要性を示唆しています。

産業・組織心理学会HP
https://www.jaiop.jp/

産業・組織心理学会 優秀学会発表賞制度について
https://www.jaiop.jp/award/presentation