博士後期課程の范殷欣さんの投稿論文がDiscover Education誌に掲載されました

進路決定自己効力感(Career Decision-Making Self-Efficacy: CDMSE)は、若者のキャリア形成や職業選択を支える重要な心理的要因として注目されています。しかし、これまでの研究の多くは欧米を対象としており、アジア圏における知見は十分に蓄積されていませんでした。本研究では、日本と中国の大学生を対象に、進路決定自己効力感に影響する要因とそのメカニズムを比較検討しました。その結果、母親や友人からの情緒的サポートの重要性など、両国に共通する要因が確認される一方、日本では大学のキャリア教育が進路準備行動を通じて進路決定自己効力感を高めることが示されました。本研究は、欧米で発展してきたキャリア発達理論のアジアにおける妥当性を検証するとともに、文化や教育制度の違いが若者のキャリア形成に及ぼす影響を明らかにした点に特色があります。

Fan, Y., Ito, H., Sakai, A. Comparing factors related to college students’ career decision-making self-efficacy in Japan and China. Discover Education. In press.