栄養教育学研究室
お茶の水女子大学公衆栄養学研究室(栄養教育学分野)(以下,栄養教育学研究室)では,(心も身体も)健康的な食習慣を身につけることを目的に,日々研究に取り組んでいます。栄養学や食品学など,健康や食に関するさまざまな研究分野から,新しい知見が発表されますが,私たちはそれを毎日の生活で実践されなければ,意味もありません。
栄養教育学は基礎的研究を社会の人々に伝え, 実践のサポートをする,いわゆる橋渡し的な学問分野です。食行動を変えるためには, 行動を理解するところから始まります。そのためには,健康心理学からの視点が必要になります。また,環境の側面から,食行動を変えようと考えた場合は, 公衆衛生学や社会学といった視点, さらに, 情報伝達の媒体として欠かせない教材開発では,教育学の視点も必要です。
このように,栄養教育学では,幅広い学問分野にまたがって研究をすすめています。しかし, 共通することは, 人に焦点をあて, 食行動の側面から研究をすすめることです。
2022年度 主な研究テーマ
[修士論文]
- 成人の飲酒に伴う食習慣および飲酒要因の検討
- 人々の健康と地球環境の両方に配慮した食事に関する研究
- 健康な食事の推進に向けた調理に関する研究
- 成人における共食の推進に向けた検討
[卒業論文]
- 父親が食事づくりに協力している家庭の特徴と子供の食生活
- 健全な食生活を心掛けていない大学生が好む健康的なメニューのネーミング
- コロナ禍に体重が減少した者の生活習慣の特徴
- 新型コロナウイルス感染拡大後の給食時間におけるICTの活用
- 睡眠時間が短いまたは長い者の属性と体格および生活習慣の特徴
第69回日本栄養改善学会学術総会(2022年9月16-18日,岡山)