栄養教育学研究室
お茶の水女子大学栄養教育学研究室では, (心も身体も)健康的な食習慣を身につけることを目的に, 日々研究に取り組んでいます。栄養学や食品学など, 健康や食に関するさまざまな研究分野から, 新しい知見が発表されますが, 私たちはそれを毎日の生活で実践しなければ, 意味がありません。
栄養教育学は基礎的研究を社会の人々に伝え, 実践のサポートをする, いわゆる橋渡し的な学問分野です。食行動を変えるためには, 行動を理解するところから始まります。そのためには, 健康心理学からの視点が必要になります。また, 環境の側面から,食行動を変えようと考えた場合は, 公衆衛生学や社会学といった視点, さらに, 情報伝達の媒体として欠かせない教材開発では,教育学の視点も必要です。
このように,栄養教育学では, 幅広い学問分野にまたがって研究をすすめています。しかし, 共通することは, 人に焦点をあて, 食行動の側面から研究をすすめることです。
2023年度 主な研究テーマ
[修士論文]
- 外食における健康と環境の両方に配慮した消費者の食行動に関する研究
- 勤労者における「美食家の食の楽しみ」と健康的な食生活に関する研究
[卒業論文]
- 日本人における年代別にみた幼少期の食教育の特徴と成人後の食生活
- 飲酒状況による食に関する主観的QOLの比較
- 「持続可能で健康な食行動」のメリット・デメリット尺度開発
- 健康的な食生活を送る上で情報の影響を受けている者の特徴
第70回日本栄養改善学会(2023年9月1~3日,名古屋)